Design StudioTa

関東学院大学工学部建築学科・デザインスタジオ1a

11.APR-11.JUL  3rd year  (mon)12:50−17:40 「実習棟U」2階、203室デザインスタジオ
2nd week 05/04/18 リサーチワーク:資料と関連情報を収集、整理、分類


4/18:記録
前回の宿題の確認。
1)デザインスタジオの内部模型(1/20)について。
・スタジオとラウンジの境界であるスライディングウォールの位置を明確にする。
2)リサーチした資料について。
・装置ばかりでなく、ワーキングスペース、デザインスタジオについてのリサーチも行うこと。

グループ分け
・各グループのメンバーをクジにより決定。本日よりグループ作業へ移行。
 group A :Yamaguchi Masanori / Asazuma Shunya / Fukushima Nobutaka
 group B :Komatsu / Mochizuki Hiroki / Okubo Keiichi
 group C :Hama Hisataka / Oka Mayumi / Fukami Daisuke

用語の区別
・今回の課題において、以下の用語を明確に区別して使用します。
「ワーキングシェルフ」:デスクなどの装置
「ワーキングスペース」:装置により形成される個人空間
「デザインスタジオ」:上記を包括する空間全体



資料収集作業について
1)なんのために資料を集めるのか?
・情報を何も得ずに漠然とデザイン始めることはできない。
・資料収集を通して、ワーキングスペースに関する基本的な構成要素を理解する。
・現在のスタジオの動向やトレンドを知り、提案構築に活用する。

2)活用するにはどのようにしたらよいか。
・収集した事例について、
  ・それぞれなにが「テーマ」なのか、
  ・どんな問題意識を持ってデザインされているのか
 を掘り下げて考察する。
・多様なデザインボキャブラリーを知り、自分たちのデザイン作業へ展開する。
・「情報の共有化」を積極的に図る→資料を「溜め込む」ことが目的ではなく
 情報を再編集、再創造して「発信」、「公開」する。

3)リサーチのポイント
・オフィスや事務所のワーキングスペースの具体的な事例の収集や家具、建築についての資料収集。
・「ワーキングシェルフ」という「装置」について(素材、可動性、寸法、構造など)。
・なお、デザインのコンセプトを構築した段階で、再度そのテーマに沿った資料収集や編集を並行して行う。
・収集した資料は、Web にアップする、スタジオにピンナップするなど、クラス全体で共有できるように表現する。




「ワーキングシェルフ」に求められる機能とは。
・「ワーキングシェルフ」は、個人の創造空間・環境を構成する装置である。
・その他の「装置」と組み合わされて「ブース」などの「個人空間」を形成する。
・個々の「ワーキングシェルフ」や「ブース」には、相互の間で、「共働」作用を発生させるシステムが
 内蔵されていることが望ましい。


デザインスタジオに求められる空間とは。
・「ワーキングシェルフ」などの諸装置によって形成される「デザインスタジオ」とは、
 大学の建築学科という教育、研究、創造のための空間・環境であり、
 「クリエイティビティの高度化」をサポートする空間・環境である。
・たとえば、「自分の部屋」も個人の創造空間となりうるが、
 「デザインスタジオ」は、個と共同が、並存、共存する場所であり、単に自宅の個室が集合した場所ではない。
 60人分のワーキングスペースが集まって「デザインスタジオ」を形成することの意味を十分に認識すること。



次週4/25の授業予定(プレゼンテーション1)
場所:実習棟2F 「デザインラウンジ」
1)各グループごとに「ワーキングシェルフ」についてのリサーチワークの結果発表をする。

2)一人当たりに配分されるべき「ワーキングスペース」の適正な量(面積あるいは容積)。
@リサーチを踏まえて、備品をリストアップし、かつ数量や大きさを見積もる。
A「ワーキングシェルフ」の大きさを誘導する。
以下は設計与件である。
 ・60の「ワーキングスペース」が「デザインスタジオ」に収まること。

3)「ワーキングシェルフ」案の発表とクリティック
・デザインコンセプトが明確に形体に表現されていること。
・模型。1案以上。(scale:1/20 表現は自由)
・「ワーキングシェルフ」をレイアウトした「デザインスタジオ」のイメージスケッチ。

以上。

- syllabus 授業概要
- 05/04/08 課題概要/サイト開設
1st 05/04/11 教員および受講者の自己紹介/課題とスケジュール説明/リサーチワークおよび模型制作など
2nd ・05/04/18 リサーチワーク: グループ分け。資料と関連情報を収集、整理、分類
3rd 05/04/25 プレゼンテーション(1)及びデザインワーク(1): デザインのアイデアをスケッチ、モデルによって表現
4th 05/05/02 プレゼンテーション(2): デザインの方向性の決定(実現可能なデザインと構造の確認)
5th 05/05/09 デザインワーク(2): 機能、形体、素材、構造、寸法、ジョイント、制作方法など検討
6th 05/05/16 プレゼンテーション(3): 1/10模型と図面(平面図、立面図、断面図、詳細図)
7th 05/05/23 コンストラクションワーク(1): 製作用の図面(原寸図)を作成。使用材料の寸法確認
8th 05/05/30 コンストラクションワーク(2): 材料の入手、工具の整備、作業場所の確保
9th 05/06/06 コンストラクションワーク(3): 道具の練習、材料の切出し、ジョイント部の検証
10th 05/06/13 コンストラクションワーク(4): 材料切り出し、ヤスリ掛け、組立て、役割分担、スケジュール確認
11th 05/06/20 コンストラクションワーク(5): ヤスリ掛け、塗装、スケジュール再確認、プレゼンテーション資料作成
12th 05/06/27 コンストラクションワーク(6): モックアップ完成、プレゼンテーション資料作成
13th 05/07/04 ドキュメンテーション(ポートフォリオ作成、モックアップの写真撮影)
14th 05/07/11 ファイナルプレゼンテーション [ゲストクリティック;横山敦士氏(ヨコヤマデザイン事務所主宰)]
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Design Studio 1a, Department of Architecture, College of Engineering, Kanto Gakuin University in Yokohama Japan.